ベルモントステークス3着と大健闘のラニとダービーロードの世代積み重ね20代目に突入

この記事は約9分で読めます。

icon-jiyuunomegami

 

アメリカでゴジラと言われ、米3冠に挑戦していたラニ。遠征前から最も適性があると言われていたベルモントSに出走。

プリークネスSの結果から期待していた人も多いかと思う。定位置の後方から武豊騎手が捲っていった時は物凄い興奮したが、最終コーナーで手応えが怪しく、少し後退したように見え、「やはり無理かぁ」と思った。

ところが実況が「ラニィー」と絶叫した程の脚で追い込んできて、大健闘といっていい3着。直線で伸びてきた時勝つかと思ったし、一瞬夢を見れたと思う。

けれどヒヤシンスSで5着だった時、まさかUAEダービーに勝ち、厳しいローテの米3冠を皆勤し、最終戦のベルモントSで3着になると誰が思っただろうか。

 

スポンサーリンク

ラニに関する記憶を辿ってみた

ラニはノースヒルズの1番馬と言われ、デビュー前からスタミナが無尽蔵と言われていた程期待されていた馬。

 

derbyroad-kiayubounus-take

 

関係者はもちろん武豊騎手のファンは相当期待していたと思う。ところが入厩しても追いきりで動かず、デビュー前栗東坂路では、
56.1-39.8-26.4-13.8一杯

 

と、全く期待できそうもない(笑)と思っていた。

けれど行き脚が全くつかずスタートから置いていかれるのは仕方ないとしても、スタミナは無尽蔵との前評判通り、砂のゴールドシップと言われるような競馬で3戦目の未勝利、500万下を連勝。

この時は全日本2歳優駿に出走させるため、未勝利戦とカトレア賞(500万下)を連闘+長距離輸送で快勝しただけでなく、プラス体重で出てきた程の馬。

結局全日本2歳優駿には補欠馬で出走できなかったが、今年のUAEダービーから米3冠を皆勤した強さはここでも現れていたと思う。

 

全日本2歳優駿補欠馬からのラニ

連闘してまで全日本2歳優駿を目指したラニだが、出走は叶わなかった。

次走の予定はなんだろう?と思っていたところ、陣営が口にしたのはUAEダービーからケンタッキーダービーを目指すという壮大な夢

 

icon-dobaiyakei

 

まだ500万下しか勝っていない状況で、この壮大な夢には驚かされた(笑)。

とはいっても、ラニと同じような状況で凱旋門賞に登録している馬は多い(実際は出走しない)ので、UAEダービーはともかく(出走するという意味)、ケンタッキーダービーは他のまだ実績のない馬の凱旋門賞に登録するのと同じだろうと思っていた。

さすがに「ケンタッキーダービーは無理だろう」と思いながらも、UAEダービーの前哨戦に選ばれたヒヤシンSを迎えることになる。

 

ラニのヒヤシンスSからUAEダービー

ラニにとって1,600mのヒヤシンスSは距離が短すぎると思っていた予想通り、後方ら追込みはしたものの5着に終わってしまう。この結果を受け、

 

UAEダービーは無理だろ(笑)

 

という声が大きくなる。主に某掲示板での声だが(笑)。

フラムドパシオンゴールデンバローズ(遠征当時は怪物扱いだったと思う)でもなし得なかったUAEダービーは善戦するかもしれないが、「ちょっと厳しいかな」と自分も思っていた。

ラニは昔ならミスターシービー、現代ならゴールドシップのような競馬をする馬なので実力以上に力があるように見えるが(2頭とも強かったが)、ダートの一線級と走っていないだけに未知数な面があったがヒヤシンスSの結果、そう思ったのも仕方ないと思う。

そして迎えたUAEダービー。いつも通り行き脚が付かず定位置の最後方から。

「どこで武豊騎手は仕掛けるのか?」と楽しみに見ていたところ、向こう上面から捲っていき、2列目まで押し上げる。

そして直線では先に抜け出したユウチェンジを捉え、武豊騎手とラニは日本調教馬初のUAEダービー馬になった。

 

米3冠戦でのラニと松永幹夫調教師

icon-jiyuunomegami

 

UAEダービーの結果をうけ、流石にケンタッキーダービーは厳しいと思うが、3冠最後のベルモントSなら勝機はあると遠征当初から言われていた。

スタートからガンガン飛ばすケンタッキーダービーは、行き脚のつかないラニには厳しいのではないかという声が圧倒的だったと思う。

ケンタッキーダービーでは予想通りついていけず、安定の後方からの競馬。武豊騎手も、

 

「ゲートはいつも遅いからね。想定していた通りのレースになったけど、スピード負けだね完全に。」(スポニチアネックス

 

と、「スピード負け」とコメントしているが、後方から追い込み善戦といっていいと思う9着。

続くプリークネスSでも行き脚が付かず置いてかれたが、直線鋭く伸びて5着と大健闘。

元々狙いはプリークネスSから500m距離の伸びるベルモントSだっただけに、プリークネスS結果で武豊騎手とラニの米クラシック制覇を期待する声が大きくなったと思う。

そして今回のベルモントS。武豊騎手はラ二を向こう上面から押し上げ、4コーナーで手応えが少し怪しくなったように見えるが、

 

一瞬勝てるかと思ったしね。あそこまで行ったら勝ちたかった。悔しいね」(スポニチアネックス

 

とレース後に武豊騎手がコメントしているように、「一瞬差し切るんではないか?」と思わせる脚をみせ惜しい3着。

ここまでいったら勝って欲しかったけれど、タイトなスケジュールの米3冠に皆勤し最終戦でベストな状態に持ってきたのは凄いことだと思う。

 

アメリカでのラニと松永幹夫調教師

武豊騎手はラニについて、

 

結構この馬アメリカで有名になってきたね。今年の3冠戦を盛り上げた1頭じゃないかな。

 

とコメントしているが、ラニはゴジラと言われたり、アメリカでもその気性から有名になったのかもしれない。

面白かったのはプリークネスS後の松永幹夫調教師のtwitter。

 

 

現地でラニは物凄いブーイングと「USA・USA」の大合唱を受けたらしい。

「USA」コールはいかにもアメリカらしくて面白いが、ブーイングと「USA」の大合唱を受けたことに対する松永幹夫調教師の最後の、

 

ラニもUSA産まれなんだけど…

 

は、面白いと思う(笑)。

確かにアメリカ産まれなのもあるが、母父は北米2冠のサンデーサイレンス、父はアメリカの大種牡馬タピット。ラニは完全にUSAだと思うんだが(笑)。

 

前田幸治オーナーとラニ騎乗後の武豊騎手の果てしない夢

icon-horsega

 

そして今回のアメリカ遠征で凄いと思ったのは武豊騎手。

 

「この馬でもう一度アメリカに来たいし、毎年のようにアメリカで乗りたいね。勝ちたいレースがどんどん増えていくからやめられないね」(スポニチアネックス

 

ラニは日本には適鞍がないように思えるし、アメリカダートに適性ありそうだしもう一度アメリカ、BCクラシックに武豊騎手で挑戦してほしいと思う。

それに続いて「勝ちたいレースがどんどん増えてくるからためられないね」というのは物凄く勇気づけられる言葉。

前田幸治オーナーは「ラニをアメリカで種牡馬入りさせて、キズナの牝馬につけてアメリカで走らせたい」とまたもや壮大な夢を語っているが、武豊騎手鞍上で、米3冠にBCクラシックに参戦したら盛り上がるだろうと思う。

また武豊騎手はディープインパクト産駒で凱旋門賞も勝たなくてはいけない(笑)。

今後も同じように果てしなく夢が出てくると思うので、もはや引退するときはない気がする。

ラニの次はイスパーン賞を制し、香港Cに続き海外G12勝のエイシンヒカリのプリンスオブウェールズ。

前田幸治オーナーだけでなく武豊騎手の夢も果てしない。夢を持っている人間はやはり輝いていると、ラニのアメリカ遠征で思った。

 

ダービーロードと武豊騎手とエイシンヒカリとラニ

今回のラニの米3冠挑戦だけでなく、ヌーヴォレコルト、エイシンヒカリと今年の武豊騎手は海外に飛び回っている。

国内での騎乗はその分少なくなっているが、コパノリッキーでかしわ記念、キタサンブラックで天皇賞春を制し、宝塚記念でファン投票はキタサンブラックが1位と国内でも存在感を発揮していると思う。

そしてエイシンヒカリはイスパーン賞を制し、ドバイWCを制し、ラニに威嚇されたカルフォルニアクロームを抑えレーティング129で現在世界1位。

そのエイシンヒカリはイスパーン賞を制した直後、ダービーロードに登場。

 

derbyroad-takeyutakagacha-eisinhikari

 

その時はエイシンヒカリが欲しくて武豊ガチャを回したが、残念ながら入手することはできなった。

エイシンヒカリでプリンスオブウェールズ、ダービーロードの武豊ガチャを回してみた結果
5月の武豊騎手はラニでケンタッキーダービー、プリークネスSに出走しただけでなく、かしわ記念をコパノリッキー、天皇賞春をキタサンブラックで制し、そしてエルコンドルパサーが2着だったイスパーン賞をエイシンヒカリに騎乗して10馬身差で圧勝。 ...

 

けれどエイシンヒカリも大好きだが、本命はデビュー前から注目していたラニ(笑)。

UAEダービーを制したのは日本調教馬初の快挙だったので、ラニがガチャに登場するかもしれないと、多少期待したけれど、ドバイターフを制したリアルスティールもラニも登場せず。

ケンタッキーダービーは難しいかもしれないが、米クラシックのいずれかのレースを制することがあれば確実にガチャで出てくると思っていたが、ベルモントSは惜しくも3着。

こうなったらラニの再現配合を作ろうと思い、

 

derbyroad-hansyokuba-heavenliromans

 

ヘヴンリーロマンスを取り出したのはいいけれど、タピットがダービーロードの繁殖馬にいないので断念(笑)。

よく考えるとダービーロードに登場するのは日本の馬で、国内のレース実績のある馬だけ。

サンデーサイレンスすらいないのだから、タピットが繁殖馬にいないのは当然かもしれない。

ということで、再び武豊騎手とのコンビでBCに挑戦し歴史に残る大勝利を掴んでほしと思う。

 

ダービーロードに出てくるラニの母馬、へヴリーロマンスについて

ラニの再現配合をしようと思い、へヴリーロマンスの能力をじっくり見たのだが、

 

derbyroad-hansyokuba-heavenliromans

 

馬場適性が芝になっている。確かに天皇賞秋を制した名品だけど、アムールブリエアウォーディにラニと繁殖成績では完全にダート。

ダービーロードの繁殖馬の能力は現役時代を基に付けられてるため仕方ないが、多少繁殖実績も考慮してほしいと思う。

もしダービーロードにサンデーサイレンスが登場した場合、サンデーサイレンス産駒がダート馬ばかりになってしまう気がする(笑)。

今回は続けてダービーロードの代重ねについて書くつもりだったけれど、ラニのことが長くなりすぎたので別記事にしようと思う(笑)。

コメント

タイトルとURLをコピーしました